INDUSTRY 14建材・住設架空のモデルケース

現場直送と受注生産をつなぎ、「案件別の本当の利益」を出す

1つの案件が、倉庫出荷とメーカー直送と工場直送に分かれる。案件全体の物流費を合算する仕組みはない。営業が見ているのは売上ベースの粗利だけである。3経路を1本に束ねる。

採算・P/Lの可視化Excel・属人業務の脱却在庫の一元把握・最適化
本ページは架空のモデルケースです。記載の企業は実在せず、数値・効果は仮定に基づく試算イメージであり、実際の導入実績ではありません。効果は対象業務・データ規模・システム構成により変動します。
01

業界に共通する課題

1

案件別の粗利が締めまで見えない

現場直送・長尺品の特別配送・受注生産が混在し、案件ごとの実際の物流コストが月次締めまで確定しない。「取ったけど儲からなかった案件」が後から判明する。

2

納期回答が属人的

倉庫在庫・メーカー直送・工場出荷の3経路があり、納期回答は担当者の経験頼み。担当が不在だと答えられない。

3

案件管理がExcelに閉じる

案件の進捗・搬入予定日が担当者のExcelにあり、物流側と共有されていない。搬入日変更の連絡が遅れて配車が無駄になる。

02

モデル企業の前提

会社・売上・拠点数は、すべて架空の数字です。

N社建材商社・住設メーカー/売上約240億円
拠点
物流拠点5+メーカー直送
取引先
工務店・ゼネコン約1,800社
システム
基幹+WMS+配車+案件管理Excel
03

データはどこで切れているか

システムは揃っていますが、データが分断されている状況です。

案件・受注側
  • 基幹(受注・請求)
  • 案件管理Excel(営業担当別)
  • 見積システム
  • 工場の受注生産計画
分断
出荷・配送側
  • WMS(物流拠点5)
  • メーカー直送の手配(メール/FAX)
  • 配車システム
  • 長尺・重量品の特別便手配

症状:受注と請求は基幹にあり、搬入予定日は営業担当のExcel、配車実費は配車システムにある。メーカー直送分は手配がメールとFAXのため、そもそもデータとして残らない。案件を束ねるキーは基幹の受注番号だけで、現場コードが統一されていないため、1案件の物流費を3経路にまたがって合算できない。

04

W3 Data Platform 適用シナリオ(想定)

つなぐ → 揃える → 使う の3ステップ。既存システムは入れ替えません。

STEP 01

つなぐ

基幹・WMS・配車システムを接続し、営業担当の案件管理Excelもそのまま取り込みます。メーカー直送の手配データもCSV/API経由で載せられます。

STEP 02

揃える

案件ID・現場コードで名寄せし、受注→引当→出荷(3経路)→配送→請求を1本のオーダーライフサイクルに統合。案件単位で物流費を集約します。

STEP 03

使う

案件別の真の粗利(物流費込み)、3経路を横断した納期回答の自動化、搬入日変更の早期検知と配車の再最適化提案。

POINT

営業担当のExcelは、なくす対象ではなく取り込む対象です。システム化されていない業務もそのまま基盤に載るため、システム部門を待たずに営業と現場から始められます。使い慣れた帳票を捨てさせる交渉が要りません。

05

AIとのやりとり

MCP接続により、AIが統合データを直接参照します。SQLの記述もBIツールの操作も不要で、会話で引き出せます。

W3 Data Platform 連携(MCP)
担当者
当月完了案件の粗利を、物流費込みで出してください。・倉庫出荷・メーカー直送・工場直送の3経路を案件IDで合算・営業担当の案件管理表と配車実費も突合・売上・原価・物流費・粗利率を算出・粗利率の低い順に並べ、赤字案件は明示・搬入回数と搬入日変更回数も併記
AI
AIアシスタント
カタログ確認 → SQL自動生成 → オーダーライフサイクルへ照会

受注明細、案件管理、配車実費を案件IDと現場コードで名寄せし、3経路の物流費を案件単位で合算しました。

案件別 粗利(当月完了・物流費込み・粗利率順)
案件得意先売上物流費粗利率
P邸新築(追加工事)工務店 R社¥ 4,820,000¥ 682,000▲1.8%
Sマンション改修ゼネコン T社¥28,400,000¥1,240,000+9.4%
U商業施設ゼネコン V社¥46,100,000¥1,180,000+16.2%
担当者
赤字案件の要因を分解してください。・見積条件で防げるものかを判定・搬入日変更が多い取引先があれば併せて
AI
AIアシスタント

P邸新築(追加工事)が1.8%の赤字です。要因は「搬入日変更3回による配車の再手配(特別便2回・計38万円)」。① 追加工事の見積に搬入回数条件を明記する運用へ変更、② 工務店R社は過去6ヶ月で搬入日変更が平均2.8回(全体平均0.9回)と突出しており、取引条件の見直し協議を推奨します。

※ 画面・数値はイメージです。実際の項目・粒度は接続するシステムとデータ内容により異なります。

06

揃えたあとのデータの並び

各データの列名・粒度・書式を同じ定義に揃えます。拠点ごとのExcelも、同じ表の中に入ります。

BEFORE:拠点・システムごとにバラバラ
基幹 受注明細
受注NO/得意先/商品/金額
案件管理_営業A.xlsx
案件名/現場住所/搬入予定日
配車システム
便NO/行先/実費/車種
AFTER:統一スキーマで並ぶ
統一スキーマmart.project_pl
  • 案件コードproject_id
  • 取引先コードbuyer_id
  • 現場住所site_address
  • 売上金額sales
  • 売上原価cogs
  • 配送費freight_cost
  • 搬入回数delivery_count
  • 搬入日変更回数reschedule_count
  • 粗利率margin_rate

担当者ごとのExcel案件表も統一スキーマに載せ、倉庫出荷・メーカー直送・工場直送を案件IDで束ねる。案件単位の「本当の利益」が完了と同時に出ます。

07

誰が、いつ、何に使うか

定型の集計とアラートは自動で届くため、担当者がダッシュボードを開く必要がありません。

  • 朝 8:00営業

    「搬入日が変更された案件と、それによる追加コスト見込み」がAIから通知される。

  • 昼 11:00受注担当

    3経路(倉庫・メーカー直送・工場)を横断した納期回答を即答。担当者不在でも同じ回答が出せる。

  • 夕 16:00配車担当

    搬入日変更を踏まえた配車の再最適化案を承認。特別便の発生を事前に抑える。

  • 案件完了時営業所長

    案件の粗利が物流費込みで即座に確定。次の見積に条件として反映できる。

08

想定効果(仮定に基づく試算イメージ)

案件単位粗利把握の粒度(月次締め→完了時点)
3経路納期回答の横断自動化
▲30%搬入日変更による特別便コスト(想定)
想定導入期間約2ヶ月〜

記載の数値は代表値・想定値です。実環境(データ量・システム構成・ネットワーク)により変動する可能性があります。費用は対象システムの仕様確認が必要なため、個別にお見積りいたします。

09

3つの使い方のうち、どれを使うか

3つは排他ではありません。Cだけで始めて、あとからBへ広げることもできます。

A

W3 WMS × AI照会

弊社WMS(W3 sirius / W3 mimosa)のデータをデータレイクに取り込み、MCP経由でAIが直接参照します。SQLの記述もBIツールの操作教育も要りません。聞けば返ってきます。

B

データレイク蓄積(データ基盤 格納型)このモデルケースの主軸

他社システムのデータ連携サーバー、基幹DB、ECカートなどをCDC(変更差分取得)で接続し、毎日流れてくるデータをraw/mart 2層に溜め込みます。既存システムは無改修です。溜まったデータを、自然言語の指示で分析・加工できる状態にします。

C

ETL単体(システム直接連携)併用

データレイクを作らないまま、「抽出→変換→格納」だけのシステム間インターフェースとして使えます。個別IF開発をノーコードのGUI設定に置き換えることで、IF開発費が従来比 1/3〜1/2 になります。ここから始めて、あとからBへ広げることもできます。

建材・住設のお客様へ。まず出せる数字を確かめる。

ここまでの数字は、すべて仮のものです。実際に出てくる数字は、御社のデータ次第で変わります。アセスメント(1〜2週間)では「見たいKPI」と「今あるデータ」を突き合わせ、何が算出できて何が足りないかを先に出します。足りないものが見つかること自体が、最初の成果になる場合もあります。

本ページは架空のモデルケースです。記載の企業は実在せず、数値・効果は仮定に基づく試算イメージであり、実際の導入実績ではありません。効果は対象業務・データ規模・システム構成により変動します。
記載の数値は代表値・想定値です。実環境(データ量・システム構成・ネットワーク)により変動する可能性があります。費用は対象システムの仕様確認が必要なため、個別にお見積りいたします。