INDUSTRY 04卸売・商社架空のモデルケース

老朽基幹×Excel集計から、「得意先別採算の即答」へ

基幹からのデータ抽出が、特定の担当者ひとりに集まっている。得意先別と商品別の採算はExcel集計で、出てくるまで5営業日。基幹刷新を待たず、改修ゼロで着手する。

老朽基幹・レガシー連携採算・P/Lの可視化Excel・属人業務の脱却
本ページは架空のモデルケースです。記載の企業は実在せず、数値・効果は仮定に基づく試算イメージであり、実際の導入実績ではありません。効果は対象業務・データ規模・システム構成により変動します。
01

業界に共通する課題

1

老朽基幹からの抽出が属人化

基幹からのデータ抽出が特定担当者頼み。改修は高額で手を入れられず、「あの人が辞めたら誰も抽出できない」状態。

2

採算管理がExcel集計頼み

得意先別・商品別の採算は月次のExcel集計。作成に5営業日かかり、出てきた時にはもう次の月が始まっている。

3

多拠点在庫の全体像が不明

センターごとに在庫が閉じ、社内転送・欠品対応が後手に回る。「隣のセンターに在庫があったのに緊急手配した」が日常的に起きる。

02

モデル企業の前提

会社・売上・拠点数は、すべて架空の数字です。

D社食品卸/売上約800億円
拠点
物流センター6
取引先
仕入先500社・得意先2,000社
システム
老朽基幹+WMS2種
03

データはどこで切れているか

システムは揃っていますが、データが分断されている状況です。

基幹・業務システム
  • 老朽基幹(受発注・請求)
  • WMS-A(3センター)
  • WMS-B(3センター)
  • 得意先マスタ(基幹内)
分断
実際の管理手段
  • 担当者作成のExcel集計表
  • 拠点ごとの在庫表
  • 手集計の得意先別採算
  • 紙の商談メモ

症状:基幹には売上と仕入があるが、センターごとの作業実績と在庫はWMS 2種に分かれ、得意先コードの桁数と体系が基幹と一致していない。抽出には情報システム部門への依頼が必要で、営業が数字を手にするまで数日かかる。待てない拠点が独自にExcelを作った結果、同じ「粗利」が社内に複数存在している。

04

W3 Data Platform 適用シナリオ(想定)

つなぐ → 揃える → 使う の3ステップ。既存システムは入れ替えません。

STEP 01

つなぐ

基幹・WMSをCDCで接続。基幹本体は一切改修せず、変更差分だけを安全に取得します。読み取り専用の接続なので本番系への影響はありません。

STEP 02

揃える

得意先・商品マスタを統合し、売上・粗利・物流費・在庫を同一粒度で蓄積。拠点ごとのExcelもそのまま取り込んで統一スキーマに載せます。

STEP 03

使う

得意先別採算・在庫回転ダッシュボードの自動更新、AIによる発注推奨・滞留在庫アラート。営業は商談中でも数字を即答できます。

POINT

基幹刷新を待つ必要はありません。読み取りだけなので、老朽化した基幹にも影響を与えません。将来の基幹更改時にも、データ基盤と分析資産はそのまま残ります。刷新が終わってから、という待ち時間が消えます。

05

AIとのやりとり

MCP接続により、AIが統合データを直接参照します。SQLの記述もBIツールの操作も不要で、会話で引き出せます。

W3 Data Platform 連携(MCP)
担当者
得意先別の採算を、物流費込みで出してください。・対象:物流センター6拠点/当月と前月・基幹の売上明細とWMSの作業実績を得意先コードで名寄せ・配送実費を得意先別に配賦して粗利率を算出・前月比で粗利率が悪化した順に並べる・悪化の主要因を1語で添える
AI
AIアシスタント
カタログ確認 → SQL自動生成 → データレイクへ照会

基幹の売上明細とWMSの作業実績を得意先コードで名寄せし、物流費を配賦した粗利率を算出しました。前月比で悪化した順です。

得意先別 採算(当月・前月比で粗利率が悪化した順)
得意先当月売上粗利率前月比主要因
スーパーE社¥62,400,0004.2%▲2.8pt小口配送増
ドラッグF社¥38,100,0006.8%▲1.1pt特売比率上昇
CVS G社¥94,800,0009.4%+0.3pt
担当者
粗利率が最も悪化した得意先の要因を分解してください。・交渉可能な条件と、その効果見込み金額・90日以上動きのない滞留在庫も併せて
AI
AIアシスタント

スーパーE社の粗利率が2.8pt悪化しています。要因は「1店舗あたり配送ロットが前月比▲31%に小口化」。① 配送頻度の見直し交渉(週5→週3で想定 月▲94万円のコスト削減)、② 小口配送分の物流費転嫁、の2案を提示します。滞留在庫(90日以上動きなし)は218SKU・原価1.4億円です。

※ 画面・数値はイメージです。実際の項目・粒度は接続するシステムとデータ内容により異なります。

06

揃えたあとのデータの並び

各データの列名・粒度・書式を同じ定義に揃えます。拠点ごとのExcelも、同じ表の中に入ります。

BEFORE:拠点・システムごとにバラバラ
基幹 売上明細(固定長)
得意先CD/商品CD/数量/金額
A拠点_在庫表.xlsx
品番/数量/棚
B拠点_集計シート
SKU/在庫数/Loc
AFTER:統一スキーマで並ぶ
統一スキーマmart.buyer
  • 取引先コードbuyer_id
  • 商品コードsku
  • 売上金額sales
  • 粗利額gross_profit
  • 物流費logistics_cost
  • 在庫回転日数turnover_days
  • 対象日dt

拠点ごとに散在していたExcelも取り込み、統一スキーマに揃える。カタログで「どの拠点の何のデータか」を誰でも一覧でき、属人集計そのものを改善対象にできます。

07

誰が、いつ、何に使うか

定型の集計とアラートは自動で届くため、担当者がダッシュボードを開く必要がありません。

  • 朝 8:00営業担当

    訪問前に「担当得意先の今月の採算と滞留在庫」をスマートフォンから照会。商談中に即答できる。

  • 昼 13:00センター長

    「他拠点に在庫がある欠品SKU」をAIが検出し、社内転送の指示案を提示。緊急手配のコストが減る。

  • 夕 17:00仕入担当

    発注推奨リスト(需要予測×在庫×リードタイム)を承認。基幹へ発注データが連携される。

  • 月初経営

    経営レポートが即日で揃う(従来5営業日)。数字づくりではなく打ち手の議論に時間を使える。

08

想定効果(仮定に基づく試算イメージ)

即日経営レポート作成(5営業日→即日)
+10%在庫回転率の改善(想定)
ゼロ基幹システムの改修
想定導入期間約2ヶ月〜

記載の数値は代表値・想定値です。実環境(データ量・システム構成・ネットワーク)により変動する可能性があります。費用は対象システムの仕様確認が必要なため、個別にお見積りいたします。

09

3つの使い方のうち、どれを使うか

3つは排他ではありません。Cだけで始めて、あとからBへ広げることもできます。

A

W3 WMS × AI照会

弊社WMS(W3 sirius / W3 mimosa)のデータをデータレイクに取り込み、MCP経由でAIが直接参照します。SQLの記述もBIツールの操作教育も要りません。聞けば返ってきます。

B

データレイク蓄積(データ基盤 格納型)このモデルケースの主軸

他社システムのデータ連携サーバー、基幹DB、ECカートなどをCDC(変更差分取得)で接続し、毎日流れてくるデータをraw/mart 2層に溜め込みます。既存システムは無改修です。溜まったデータを、自然言語の指示で分析・加工できる状態にします。

C

ETL単体(システム直接連携)併用

データレイクを作らないまま、「抽出→変換→格納」だけのシステム間インターフェースとして使えます。個別IF開発をノーコードのGUI設定に置き換えることで、IF開発費が従来比 1/3〜1/2 になります。ここから始めて、あとからBへ広げることもできます。

卸売・商社のお客様へ。まず出せる数字を確かめる。

ここまでの数字は、すべて仮のものです。実際に出てくる数字は、御社のデータ次第で変わります。アセスメント(1〜2週間)では「見たいKPI」と「今あるデータ」を突き合わせ、何が算出できて何が足りないかを先に出します。足りないものが見つかること自体が、最初の成果になる場合もあります。

本ページは架空のモデルケースです。記載の企業は実在せず、数値・効果は仮定に基づく試算イメージであり、実際の導入実績ではありません。効果は対象業務・データ規模・システム構成により変動します。
記載の数値は代表値・想定値です。実環境(データ量・システム構成・ネットワーク)により変動する可能性があります。費用は対象システムの仕様確認が必要なため、個別にお見積りいたします。