INDUSTRY 03小売・EC架空のモデルケース

「売るデータ」と「届けるデータ」をつなぎ、SKU×チャネル採算を日次化

ECカート、モール、POS、OMS。どれも数字は出る。ただし別々に出る。売上は販売管理、物流費は請求書。「どの商品がどこで儲かるか」に答えられる状態をつくる。

採算・P/Lの可視化在庫の一元把握・最適化需要予測・欠品予兆
本ページは架空のモデルケースです。記載の企業は実在せず、数値・効果は仮定に基づく試算イメージであり、実際の導入実績ではありません。効果は対象業務・データ規模・システム構成により変動します。
01

業界に共通する課題

1

チャネルごとにデータが分断

ECカート・モール・POS・OMSがサイロ化し、在庫と受注の全体像が見えない。モール在庫数の更新は担当者の手作業。

2

SKU別・チャネル別採算が不明

売上は販売管理、物流費は請求書。粒度が揃わず「どの商品が・どのチャネルで本当に儲かっているか」がどんぶり勘定のまま。

3

欠品と過剰在庫が同時発生

チャネル間で在庫が偏り、機会損失と値下げ・廃棄ロスが同時に起きる。片方の倉庫で欠品、片方の店舗で滞留。

02

モデル企業の前提

会社・売上・拠点数は、すべて架空の数字です。

C社アパレル小売/売上約400億円
チャネル
直営120店+EC+モール2
物流
自社DC+委託3PL
システム
POS・OMS・カート・WMS並存
03

データはどこで切れているか

システムは揃っていますが、データが分断されている状況です。

商流(売るデータ)
  • 自社ECカート
  • モールA/モールB
  • POS(直営120店)
  • OMS(受注管理)
分断
物流(届けるデータ)
  • 自社DCのWMS
  • 委託3PLのWMS
  • 配送実績(送り状データ)

症状:売上はチャネル別に取れるが、送料と梱包費は送り状データとWMSの作業実績にあり、返品処理費はさらに別系統にある。商品コードもモール、POS、WMSで体系が異なる。このため売上とコストをSKU単位で同じ行に並べられず、粗利は全社平均の物流費率を掛けて算出している。

04

W3 Data Platform 適用シナリオ(想定)

つなぐ → 揃える → 使う の3ステップ。既存システムは入れ替えません。

STEP 01

つなぐ

ECカート・POS・OMS・WMSを接続。店舗・EC・倉庫のデータをリアルタイムに収集します。モールごとに違うCSVフォーマットの差はETLで吸収します。

STEP 02

揃える

販売×在庫×物流費をSKU×チャネル粒度で突合できる形に標準化・統合。手数料・配送費込みの「真の粗利」をmart層に保持します。

STEP 03

使う

SKU×チャネル別採算の日次ダッシュボード、欠品予兆アラート、チャネル間の在庫再配分提案。承認すれば移庫指示とモール在庫数の更新まで実行されます。

POINT

BIツールもAIも、あとから変えられます。カートやPOSの入替にもデタッチャブルに追従するため、システム構成が固まっていない段階でも着手できます。構成が決まるまで待つ、という判断がいちばん時間を失います。

05

AIとのやりとり

MCP接続により、AIが統合データを直接参照します。SQLの記述もBIツールの操作も不要で、会話で引き出せます。

W3 Data Platform 連携(MCP)
担当者
SKU×チャネル別の限界利益を、物流費込みで出してください。・対象:自社EC・モール2社・直営店/直近30日・売上から原価・送料・梱包費・モール手数料を差引・商品コードはモール/POS/WMS間で名寄せ・限界利益率の低い順に並べ、赤字の行は明示・返品処理費も原価側に含める
AI
AIアシスタント
カタログ確認 → SQL自動生成 → データレイクへ照会

モール、POS、WMSの商品コードを名寄せし、手数料と配送費を含めた限界利益をSKU×チャネル単位で算出しました。

SKU×チャネル別 限界利益(本日時点)
SKUチャネル売上原価+物流費限界利益率
SKU-0831モールA¥ 482,000¥ 493,600▲2.4%
SKU-1204モールA¥1,180,000¥1,108,000+6.1%
SKU-1204自社EC¥ 940,000¥ 769,000+18.2%
SKU-0774直営店¥2,310,000¥1,842,000+20.3%
担当者
赤字SKUの原因と、取れる打ち手を出してください。・価格見直し・同梱率改善・チャネル停止のどれが有効か比較・あわせて欠品見込みのSKUも教えてください
AI
AIアシスタント

モールA経由のSKU-0831は配送費負けです。単品購入比率が84%と高く、1件あたり送料が利益を上回っています。① 同梱率改善(セット販売の導線追加)、② モールAでの価格見直し(+180円で黒字転換)を推奨します。あわせて自社EC在庫が3日後に欠品見込みのSKU 12件を検出しました。

※ 画面・数値はイメージです。実際の項目・粒度は接続するシステムとデータ内容により異なります。

06

揃えたあとのデータの並び

各データの列名・粒度・書式を同じ定義に揃えます。拠点ごとのExcelも、同じ表の中に入ります。

BEFORE:拠点・システムごとにバラバラ
モールA 売上CSV
商品管理番号/注文数/手数料
POS 日次売上
JAN/店舗コード/点数
WMS 出荷実績
sku/出荷数/送り状番号
AFTER:統一スキーマで並ぶ
統一スキーマmart.sku_channel_pl
  • 商品コードsku
  • 販売チャネルchannel
  • 売上金額sales
  • 売上原価cogs
  • 物流費logistics_cost
  • 販売手数料fee
  • 粗利率margin_rate
  • 対象日dt

モール・POS・WMSで別々だった商品コードを名寄せし、手数料・配送費込みの「真の粗利」をSKU×チャネル粒度で保持。会議のたびの突合作業がなくなります。

07

誰が、いつ、何に使うか

定型の集計とアラートは自動で届くため、担当者がダッシュボードを開く必要がありません。

  • 朝 8:30EC担当

    「昨日の欠品による機会損失と、今日中に振替すべき在庫」をAIが能動通知。モール在庫数の更新案まで添付される。

  • 昼 12:00MD(商品部)

    「今週値下げ候補のSKUを、物流費込みの限界利益が低い順に」と依頼。会議前に判断材料が揃う。

  • 夕 18:00物流部

    店舗⇄EC間の在庫振替提案を承認。移庫指示がWMSへ、在庫数の更新がモールへそれぞれ自動連携される。

  • 週次経営

    チャネルミックスの実態(真の粗利ベース)を確認。売上ではなく利益でチャネル戦略を判断できるようになる。

08

想定効果(仮定に基づく試算イメージ)

▲20%欠品による機会損失(想定)
日次SKU×チャネル採算の把握
▲70%集計・レポート作成工数(想定)
想定導入期間約2ヶ月〜

記載の数値は代表値・想定値です。実環境(データ量・システム構成・ネットワーク)により変動する可能性があります。費用は対象システムの仕様確認が必要なため、個別にお見積りいたします。

09

3つの使い方のうち、どれを使うか

3つは排他ではありません。Cだけで始めて、あとからBへ広げることもできます。

A

W3 WMS × AI照会併用

弊社WMS(W3 sirius / W3 mimosa)のデータをデータレイクに取り込み、MCP経由でAIが直接参照します。SQLの記述もBIツールの操作教育も要りません。聞けば返ってきます。

B

データレイク蓄積(データ基盤 格納型)このモデルケースの主軸

他社システムのデータ連携サーバー、基幹DB、ECカートなどをCDC(変更差分取得)で接続し、毎日流れてくるデータをraw/mart 2層に溜め込みます。既存システムは無改修です。溜まったデータを、自然言語の指示で分析・加工できる状態にします。

C

ETL単体(システム直接連携)

データレイクを作らないまま、「抽出→変換→格納」だけのシステム間インターフェースとして使えます。個別IF開発をノーコードのGUI設定に置き換えることで、IF開発費が従来比 1/3〜1/2 になります。ここから始めて、あとからBへ広げることもできます。

小売・ECのお客様へ。まず出せる数字を確かめる。

ここまでの数字は、すべて仮のものです。実際に出てくる数字は、御社のデータ次第で変わります。アセスメント(1〜2週間)では「見たいKPI」と「今あるデータ」を突き合わせ、何が算出できて何が足りないかを先に出します。足りないものが見つかること自体が、最初の成果になる場合もあります。

本ページは架空のモデルケースです。記載の企業は実在せず、数値・効果は仮定に基づく試算イメージであり、実際の導入実績ではありません。効果は対象業務・データ規模・システム構成により変動します。
記載の数値は代表値・想定値です。実環境(データ量・システム構成・ネットワーク)により変動する可能性があります。費用は対象システムの仕様確認が必要なため、個別にお見積りいたします。