W3 Data Platform導入モデルケースSaaS・ITサービス
INDUSTRY 09SaaS・ITサービス架空のモデルケース

プロダクトログとCRMをつなぎ、チャーンを先読みする

プロダクトの利用ログはある。契約と請求のデータもある。ただし紐づいていないため、解約は更新月に突然知ることになる。データ専任を採用する前に、内製で回せる状態をつくる。

レポート・集計工数の削減Excel・属人業務の脱却需要予測・欠品予兆
本ページは架空のモデルケースです。記載の企業は実在せず、数値・効果は仮定に基づく試算イメージであり、実際の導入実績ではありません。効果は対象業務・データ規模・システム構成により変動します。
01

業界に共通する課題

1

利用ログとCRM・請求が分断

プロダクトの利用状況と契約・請求データが紐づかず、解約予兆を掴めない。解約は「更新月に突然知る」ものになっている。

2

データ抽出がエンジニア依存

分析のたびにエンジニアへSQL依頼が発生し、開発リソースを圧迫する。依頼側も「聞きにくい」ため分析文化が育たない。

3

KPI定義がツールごとにバラバラ

部門ごとに数字が食い違い、経営会議が「数字合わせ」から始まる。アクティブ率の定義がCSと営業で違う。

02

モデル企業の前提

会社・売上・拠点数は、すべて架空の数字です。

I社BtoB SaaS/ARR約30億円
顧客
約1,200社
体制
データ専任エンジニア不在
システム
PostgreSQL+Salesforce+Stripe等
03

データはどこで切れているか

システムは揃っていますが、データが分断されている状況です。

散在するデータソース
  • プロダクトDB(PostgreSQL)
  • Salesforce(商談・契約)
  • Stripe(請求・決済)
  • サポート問い合わせ管理
分断
欲しい共通KPI
  • アクティブ率(全社共通定義)
  • NRR・解約率
  • 顧客別の利用深度
  • チャーン予兆スコア

症状:利用ログはプロダクトDBのテナントIDで記録され、契約はSalesforceのアカウントID、請求はStripeの顧客IDで管理されている。3者を結ぶ対応表がないため、「どの顧客がどれだけ使っているか」を機械的に出せない。アクティブ率の定義も部門ごとに異なり、同じ指標名で違う数字が流通している。

04

W3 Data Platform 適用シナリオ(想定)

つなぐ → 揃える → 使う の3ステップ。既存システムは入れ替えません。

STEP 01

つなぐ

プロダクトDB・Salesforce・Stripe等をノーコードETLで接続。エンジニアの手を借りず内製運用できます。接続の追加も画面操作だけで完結します。

STEP 02

揃える

mart層に全社共通KPI(アクティブ率・NRR・解約率)を定義し、部門間の数字を統一。KPIの計算式が1箇所に集約されます。

STEP 03

使う

チャーン予兆スコアをCS・営業へ自動通知、AIへの自然言語での照会・ダッシュボード自動生成。抽出依頼の待ち時間がなくなります。

POINT

人が採れるまで待つ必要はありません。データエンジニアの採用前に内製で基盤を立ち上げられ、採用後はSQLベースの高度化にも移行できます。先に作ったものが、あとから足かせになりません。

05

AIとのやりとり

MCP接続により、AIが統合データを直接参照します。SQLの記述もBIツールの操作も不要で、会話で引き出せます。

W3 Data Platform 連携(MCP)
担当者
解約リスクの高い顧客を、利用状況と契約情報から出してください。・対象:更新日が3ヶ月以内の契約・プロダクトDB・Salesforce・Stripe・サポートを顧客IDで名寄せ・アクティブ率は全社共通定義(月内ログイン率)で算出・ARR・前四半期比・未解決チケット数を併記・リスクの高い順に並べる
AI
AIアシスタント
カタログ確認 → SQL自動生成 → mart層の共通KPIへ照会

プロダクトDB、Salesforce、Stripe、サポート管理の4系統を顧客IDで名寄せし、全社共通定義のアクティブ率で評価しました。

チャーン予兆スコア上位(更新3ヶ月以内の契約)
顧客ARRアクティブ率前四半期比リスク
株式会社 L¥ 8,400千18%▲41pt
M工業¥14,200千52%▲12pt
N商事¥ 6,100千81%+4pt
担当者
リスクが高い顧客の要因と、打つべき手を出してください。・CSと営業のどちらが動くべきかも明示・そのままタスクとして起票できる形で
AI
AIアシスタント

株式会社Lはアクティブ率18%(前四半期▲41pt)で解約リスク高です。要因は「主要利用部門の管理者アカウントが3ヶ月ログインなし+サポート問い合わせ2件が未解決」。① 管理者への再オンボーディング提案、② 未解決チケットのエスカレーション、を承認すればCSのタスクとして自動起票されます。

※ 画面・数値はイメージです。実際の項目・粒度は接続するシステムとデータ内容により異なります。

06

揃えたあとのデータの並び

各データの列名・粒度・書式を同じ定義に揃えます。拠点ごとのExcelも、同じ表の中に入ります。

BEFORE:拠点・システムごとにバラバラ
プロダクトDB
user_id/tenant_id/last_login/event
Salesforce
AccountId/契約開始/ARR/担当
Stripe
customer/subscription/amount
AFTER:統一スキーマで並ぶ
統一スキーマmart.customer_health
  • 顧客コードcustomer_id
  • 年間経常収益(ARR)arr
  • 利用率active_rate
  • 売上維持率(NRR)nrr
  • 未解決問い合わせ数open_tickets
  • 解約リスクスコアchurn_score
  • 契約更新日renewal_date

プロダクト・CRM・請求・サポートの4系統を顧客IDで名寄せ。KPIの計算式をmart層に1箇所定義するため、部門間で数字が食い違わなくなります。

07

誰が、いつ、何に使うか

定型の集計とアラートは自動で届くため、担当者がダッシュボードを開く必要がありません。

  • 朝 9:00CS担当

    チャーン予兆スコアが上昇した顧客リストが自動通知。理由と推奨アクション付きで届く。

  • 昼 13:00PdM

    「新機能のリリース後の利用率をプラン別に」と依頼。エンジニアに頼まず即座に確認できる。

  • 夕 17:00営業マネージャ

    アップセル候補(利用上限に近い顧客)をAIが抽出。翌週の営業計画に反映。

  • 月次経営会議

    ARR・NRR・解約率が全社共通定義の1つの数字で共有される。数字合わせの時間が消える。

08

想定効果(仮定に基づく試算イメージ)

▲80%エンジニアへのデータ抽出依頼(想定)
先読み解約予兆の検知 → CS自動通知
即日ダッシュボード構築(数週間→即日)
想定導入期間約2ヶ月〜

記載の数値は代表値・想定値です。実環境(データ量・システム構成・ネットワーク)により変動する可能性があります。費用は対象システムの仕様確認が必要なため、個別にお見積りいたします。

09

3つの使い方のうち、どれを使うか

3つは排他ではありません。Cだけで始めて、あとからBへ広げることもできます。

A

W3 WMS × AI照会併用

弊社WMS(W3 sirius / W3 mimosa)のデータをデータレイクに取り込み、MCP経由でAIが直接参照します。SQLの記述もBIツールの操作教育も要りません。聞けば返ってきます。

B

データレイク蓄積(データ基盤 格納型)このモデルケースの主軸

他社システムのデータ連携サーバー、基幹DB、ECカートなどをCDC(変更差分取得)で接続し、毎日流れてくるデータをraw/mart 2層に溜め込みます。既存システムは無改修です。溜まったデータを、自然言語の指示で分析・加工できる状態にします。

C

ETL単体(システム直接連携)

データレイクを作らないまま、「抽出→変換→格納」だけのシステム間インターフェースとして使えます。個別IF開発をノーコードのGUI設定に置き換えることで、IF開発費が従来比 1/3〜1/2 になります。ここから始めて、あとからBへ広げることもできます。

SaaS・ITサービスのお客様へ。まず出せる数字を確かめる。

ここまでの数字は、すべて仮のものです。実際に出てくる数字は、御社のデータ次第で変わります。アセスメント(1〜2週間)では「見たいKPI」と「今あるデータ」を突き合わせ、何が算出できて何が足りないかを先に出します。足りないものが見つかること自体が、最初の成果になる場合もあります。

本ページは架空のモデルケースです。記載の企業は実在せず、数値・効果は仮定に基づく試算イメージであり、実際の導入実績ではありません。効果は対象業務・データ規模・システム構成により変動します。
記載の数値は代表値・想定値です。実環境(データ量・システム構成・ネットワーク)により変動する可能性があります。費用は対象システムの仕様確認が必要なため、個別にお見積りいたします。