W3 Data Platform導入モデルケース医療・ヘルスケア
INDUSTRY 08医療・ヘルスケア架空のモデルケース

電子カルテと経営データをつなぎ、病院経営を数字で回す

電子カルテ、部門システム、医事会計が分断し、施設ごとにデータ形式も揃っていない。抽出のたびにベンダーへ依頼が必要で、1回に数十万円かかる。施設横断の標準化から始める。

採算・P/Lの可視化レポート・集計工数の削減ガバナンス・監査対応
本ページは架空のモデルケースです。記載の企業は実在せず、数値・効果は仮定に基づく試算イメージであり、実際の導入実績ではありません。効果は対象業務・データ規模・システム構成により変動します。
01

業界に共通する課題

1

院内システムがベンダー縦割り

電子カルテ・部門システム・医事会計が分断し、施設でデータ形式も不揃い。施設をまたいだ比較が実質的に不可能。

2

稼働×コストの実態が見えない

病床稼働・診療科別収支を突合できず、経営改善の打ち手が立てられない。「なんとなく黒字/赤字」の感覚で運営している。

3

データ抽出がベンダー依存

抽出のたびにベンダーへ依頼が必要で、時間も費用もかかり分析が進まない。1回の抽出依頼が数十万円になることも。

02

モデル企業の前提

会社・売上・拠点数は、すべて架空の数字です。

H法人医療法人グループ/3病院+介護施設
規模
計900床
体制
施設ごとに電カル・医事会計が別
要件
個人情報の匿名加工・分離管理
03

データはどこで切れているか

システムは揃っていますが、データが分断されている状況です。

施設・ベンダーごとのシステム
  • A病院 電子カルテ(X社)
  • B病院 電子カルテ(Y社)
  • 医事会計(施設別)
  • 部門システム・勤怠
分断
経営が必要とする指標
  • 病床稼働率(施設横断)
  • 診療科別収支
  • 職種別の人件費率
  • 材料費・在庫

症状:診療収入は施設ごとの医事会計、人件費は勤怠システム、材料費は購買にあり、診療科コードが施設間で統一されていない。稼働率の定義も揃っておらず、分母が病床数の施設と稼働病床数の施設が混在している。抽出のたびにベンダーへの依頼が必要なため、施設横断の集計は経営会議前の手作業に依存している。

04

W3 Data Platform 適用シナリオ(想定)

つなぐ → 揃える → 使う の3ステップ。既存システムは入れ替えません。

STEP 01

つなぐ

各施設の医事会計・部門システム・勤怠から、本番に負荷をかけずデータを収集。ベンダーへの都度抽出依頼が不要になります。

STEP 02

揃える

施設ごとに異なる形式を標準化し、マルチテナントで施設別に分離しつつ横断分析可能に。指標の定義(稼働率の分母など)を全施設で統一します。

STEP 03

使う

病床稼働×診療科別収支のダッシュボード、匿名加工データの研究・改善活用、AI照会。経営会議の資料作成工数がほぼゼロになります。

POINT

施設が増えても、作り直しにはなりません。電子カルテの更改があってもコネクタ設定だけで追従できます。買収で病院が加わるようなグループ拡大では、施設が増えるほど基盤の価値が上がります。

05

AIとのやりとり

MCP接続により、AIが統合データを直接参照します。SQLの記述もBIツールの操作も不要で、会話で引き出せます。

W3 Data Platform 連携(MCP)
担当者
診療科別の収支を、施設横断で出してください。・対象:3病院+介護施設/当月・施設ごとに異なる診療科コードは統一・稼働率の分母は稼働病床数に揃える・診療収入・直接費・収支率を算出し、赤字の順に並べる・個人が特定できる情報は含めない
AI
AIアシスタント
カタログ確認 → SQL自動生成 → 匿名加工済データセットへ照会

施設ごとに異なる診療科コードと稼働率の定義を統一し、診療収入と直接費を同一粒度で集計しました。

診療科別 収支(当月・施設横断)
診療科施設診療収入直接費収支率
整形外科B病院¥ 82,400千¥ 91,200千▲10.7%
内科A病院¥168,000千¥161,400千+3.9%
循環器科A病院¥214,000千¥178,600千+16.5%
担当者
赤字の診療科について、要因を分解してください。・改善案は月次の金額見込みつきで2案まで・材料費に施設間の価格差があれば併せて
AI
AIアシスタント

B病院 整形外科が10.7%の赤字です。要因分解では「病床稼働率68%(グループ平均84%)」と「手術室稼働の偏り(木曜のみ集中)」が主因。① 手術枠の平準化(想定 月+540万円)、② A病院整形との患者導線見直し、の2案を提示します。材料費では同一製品の施設間価格差(最大22%)を12品目で検出しました。

※ 画面・数値はイメージです。実際の項目・粒度は接続するシステムとデータ内容により異なります。

06

揃えたあとのデータの並び

各データの列名・粒度・書式を同じ定義に揃えます。拠点ごとのExcelも、同じ表の中に入ります。

BEFORE:拠点・システムごとにバラバラ
A病院 医事会計
患者ID/診療科/点数/入外区分
B病院 医事会計
患者番号/科CD/診療報酬/区分
勤怠システム
職員ID/職種/実働時間/所属
AFTER:統一スキーマで並ぶ
統一スキーマmart.department_pl
  • 施設コードfacility_id
  • 診療科department
  • 収益revenue
  • 直接費direct_cost
  • 病床稼働率bed_occupancy
  • 職員労働時間staff_hours
  • 対象日dt

施設・ベンダーごとに異なる項目定義を統一。個人が特定できる情報は匿名加工したうえでmart層に載せるため、研究・改善活用と個人情報保護を両立できます。

07

誰が、いつ、何に使うか

定型の集計とアラートは自動で届くため、担当者がダッシュボードを開く必要がありません。

  • 朝 8:00事務長

    前日の病床稼働・手術件数・救急受入数の要約がAIから届く。異常値は理由の仮説付き。

  • 昼 12:30診療部長

    「自科の症例別収支と平均在院日数」を会話で照会。診療のあり方をデータで議論できる。

  • 夕 16:00購買担当

    材料費の施設間価格差アラートを確認。グループ一括交渉の候補品目が自動抽出される。

  • 週次理事会

    施設横断の収支が週次で確認できる(従来は月次以上)。会議資料の作成工数がほぼゼロ。

08

想定効果(仮定に基づく試算イメージ)

▲70%経営会議資料の作成工数(想定)
週次施設横断の収支把握(月次以上→週次)
削減ベンダーへの抽出依頼・費用
想定導入期間約2ヶ月〜

記載の数値は代表値・想定値です。実環境(データ量・システム構成・ネットワーク)により変動する可能性があります。費用は対象システムの仕様確認が必要なため、個別にお見積りいたします。

09

3つの使い方のうち、どれを使うか

3つは排他ではありません。Cだけで始めて、あとからBへ広げることもできます。

A

W3 WMS × AI照会

弊社WMS(W3 sirius / W3 mimosa)のデータをデータレイクに取り込み、MCP経由でAIが直接参照します。SQLの記述もBIツールの操作教育も要りません。聞けば返ってきます。

B

データレイク蓄積(データ基盤 格納型)このモデルケースの主軸

他社システムのデータ連携サーバー、基幹DB、ECカートなどをCDC(変更差分取得)で接続し、毎日流れてくるデータをraw/mart 2層に溜め込みます。既存システムは無改修です。溜まったデータを、自然言語の指示で分析・加工できる状態にします。

C

ETL単体(システム直接連携)

データレイクを作らないまま、「抽出→変換→格納」だけのシステム間インターフェースとして使えます。個別IF開発をノーコードのGUI設定に置き換えることで、IF開発費が従来比 1/3〜1/2 になります。ここから始めて、あとからBへ広げることもできます。

医療・ヘルスケアのお客様へ。まず出せる数字を確かめる。

ここまでの数字は、すべて仮のものです。実際に出てくる数字は、御社のデータ次第で変わります。アセスメント(1〜2週間)では「見たいKPI」と「今あるデータ」を突き合わせ、何が算出できて何が足りないかを先に出します。足りないものが見つかること自体が、最初の成果になる場合もあります。

本ページは架空のモデルケースです。記載の企業は実在せず、数値・効果は仮定に基づく試算イメージであり、実際の導入実績ではありません。効果は対象業務・データ規模・システム構成により変動します。
記載の数値は代表値・想定値です。実環境(データ量・システム構成・ネットワーク)により変動する可能性があります。費用は対象システムの仕様確認が必要なため、個別にお見積りいたします。