INDUSTRY 07保険架空のモデルケース

契約・査定・代理店データを統合し、チャネル収益を可視化する

契約、保全、支払、代理店管理が商品ごとに縦割りになっている。横に並べる手段がない。商品系統ごとの権限を維持したまま、経営層だけが横断ビューを持つ形にする。

採算・P/Lの可視化ガバナンス・監査対応レポート・集計工数の削減
本ページは架空のモデルケースです。記載の企業は実在せず、数値・効果は仮定に基づく試算イメージであり、実際の導入実績ではありません。効果は対象業務・データ規模・システム構成により変動します。
01

業界に共通する課題

1

商品系統ごとにシステムが分断

契約・保全・支払・代理店管理が商品ごとに縦割りで、横断分析ができない。同じ代理店の全商品の実績を集めるだけで各部門への依頼が必要。

2

代理店×商品別の収益性が不明

チャネル別の獲得コストと損害率を突合できず、代理店評価が感覚頼み。「売ってくれる代理店」と「儲かる代理店」の区別がつかない。

3

不正請求の検知が後手

支払査定データの分析が手作業で、不審な請求パターンの発見が遅れる。発見は事後の抜き取り監査に依存している。

02

モデル企業の前提

会社・売上・拠点数は、すべて架空の数字です。

G社損害保険会社/代理店チャネル中心
チャネル
代理店約3,000店
体制
商品系統ごとに別システム
要件
個人情報の厳格な分離管理
03

データはどこで切れているか

システムは揃っていますが、データが分断されている状況です。

商品系統ごとの縦割り
  • 自動車保険 契約システム
  • 火災保険 契約システム
  • 傷害保険 契約システム
  • 支払査定システム
分断
見たい横断ビュー
  • 代理店×商品別の収益
  • 獲得コストと損害率の突合
  • 支払パターンの異常検知
  • 募集人単位の実績

症状:契約と保険料は商品系統ごとの3システムに分かれ、支払は査定システムにある。代理店を横断して集計しようとすると、代理店コードが商品系統ごとに別採番であることに突き当たる。名称も「〇〇保険サービス(株)」と「株式会社〇〇保険サービス」のように表記が揺れており、同一代理店が別行として並ぶ。

04

W3 Data Platform 適用シナリオ(想定)

つなぐ → 揃える → 使う の3ステップ。既存システムは入れ替えません。

STEP 01

つなぐ

契約・保全・支払・代理店の各システムをCDCで接続。マルチテナント構造(テナント→グループ→レイヤー→データセットの4階層)で部門ごとに分離管理します。

STEP 02

揃える

契約者・代理店マスタを名寄せ・標準化し、収入保険料と支払・経費を同一粒度で統合。表記ゆれの突合ルールをETLのTransformで定義します。

STEP 03

使う

代理店×商品別の収益ダッシュボード、支払パターンの異常検知、AIへの照会で即席分析。代理店評価が定量的な根拠を持ちます。

POINT

横断分析と権限分離は、両立します。マルチテナント分離により、商品系統ごとのアクセス権限を維持したまま、経営層だけが横断ビューを持てます。見せてよい範囲の設計は、運用ルールではなくプラットフォーム側で担保されます。

05

AIとのやりとり

MCP接続により、AIが統合データを直接参照します。SQLの記述もBIツールの操作も不要で、会話で引き出せます。

W3 Data Platform 連携(MCP)
担当者
代理店別の収益性を、獲得コストと損害率込みで出してください。・対象:代理店約3,000店/当年度累計・商品系統ごとに別採番の代理店コードを名寄せ・収入保険料・支払保険金・事業費を同一粒度で集計・損害率と事業費率の合算が高い順に並べる・合算が100%を超える代理店は明示
AI
AIアシスタント
カタログ確認 → SQL自動生成 → マルチテナント権限内で照会

商品系統ごとに別採番だった代理店コードを名寄せし、収入保険料と支払・経費を同一粒度で集計しました。

代理店別 収益性(当年度・コンバインドレシオ順)
代理店収入保険料損害率事業費率合算
代理店 H社¥184,000千78.2%24.1%102.3%
代理店 J社¥ 96,400千69.4%26.8%96.2%
代理店 K社¥241,000千61.8%22.4%84.2%
担当者
合算が100%を超えた代理店の要因を分解してください。・商品別に分けたうえで、改善策を2案まで・支払査定に不審なパターンがあれば併せて
AI
AIアシスタント

代理店H社は合算102.3%で赤字です。商品別に分解すると、赤字の主因は自動車保険の特定車種構成(損害率91.4%)。① 引受基準の見直し協議、② 火災・傷害の構成比を高める推進策、の2案を提示します。あわせて支払査定で同一修理工場に集中する請求パターン(過去6ヶ月で通常比3.2倍)を検知しました。

※ 画面・数値はイメージです。実際の項目・粒度は接続するシステムとデータ内容により異なります。

06

揃えたあとのデータの並び

各データの列名・粒度・書式を同じ定義に揃えます。拠点ごとのExcelも、同じ表の中に入ります。

BEFORE:拠点・システムごとにバラバラ
自動車保険 契約DB
証券番号/代理店CD/保険料
火災保険 契約DB
契約NO/取扱店名/年間保険料
支払査定システム
事故受付番号/支払額/工場
AFTER:統一スキーマで並ぶ
統一スキーマmart.agency_performance
  • 代理店コードagency_id
  • 保険種目product_line
  • 収入保険料premium
  • 支払保険金claims_paid
  • 損害率loss_ratio
  • 事業費率expense_ratio
  • 基準日as_of

代理店名の表記ゆれを名寄せし、商品系統をまたいだ代理店評価を1本のデータセットに。部門ごとのアクセス権限はテナント階層で担保されます。

07

誰が、いつ、何に使うか

定型の集計とアラートは自動で届くため、担当者がダッシュボードを開く必要がありません。

  • 朝 9:00営業推進

    担当代理店の当月実績と収益性をAIに照会。訪問前に「何を推進すべきか」が数字で分かる。

  • 昼 13:00損害サービス

    支払パターンの異常検知アラートを確認。調査優先度付きのリストが届く。

  • 夕 17:00商品部

    「損害率が悪化している引受条件の組み合わせ」を会話で分析。商品改定の根拠が揃う。

  • 月次経営会議

    チャネル別収益が日次更新のダッシュボードで確認できる(従来は月次の手集計)。

08

想定効果(仮定に基づく試算イメージ)

日次代理店・商品別収益の把握(月次→日次)
▲60%査定・分析の手作業工数(想定)
早期化不審請求パターンの検知
想定導入期間約2ヶ月〜

記載の数値は代表値・想定値です。実環境(データ量・システム構成・ネットワーク)により変動する可能性があります。費用は対象システムの仕様確認が必要なため、個別にお見積りいたします。

09

3つの使い方のうち、どれを使うか

3つは排他ではありません。Cだけで始めて、あとからBへ広げることもできます。

A

W3 WMS × AI照会

弊社WMS(W3 sirius / W3 mimosa)のデータをデータレイクに取り込み、MCP経由でAIが直接参照します。SQLの記述もBIツールの操作教育も要りません。聞けば返ってきます。

B

データレイク蓄積(データ基盤 格納型)このモデルケースの主軸

他社システムのデータ連携サーバー、基幹DB、ECカートなどをCDC(変更差分取得)で接続し、毎日流れてくるデータをraw/mart 2層に溜め込みます。既存システムは無改修です。溜まったデータを、自然言語の指示で分析・加工できる状態にします。

C

ETL単体(システム直接連携)

データレイクを作らないまま、「抽出→変換→格納」だけのシステム間インターフェースとして使えます。個別IF開発をノーコードのGUI設定に置き換えることで、IF開発費が従来比 1/3〜1/2 になります。ここから始めて、あとからBへ広げることもできます。

保険のお客様へ。まず出せる数字を確かめる。

ここまでの数字は、すべて仮のものです。実際に出てくる数字は、御社のデータ次第で変わります。アセスメント(1〜2週間)では「見たいKPI」と「今あるデータ」を突き合わせ、何が算出できて何が足りないかを先に出します。足りないものが見つかること自体が、最初の成果になる場合もあります。

本ページは架空のモデルケースです。記載の企業は実在せず、数値・効果は仮定に基づく試算イメージであり、実際の導入実績ではありません。効果は対象業務・データ規模・システム構成により変動します。
記載の数値は代表値・想定値です。実環境(データ量・システム構成・ネットワーク)により変動する可能性があります。費用は対象システムの仕様確認が必要なため、個別にお見積りいたします。