INDUSTRY 05食品・消費財架空のモデルケース

賞味期限・ロットまでつなぎ、廃棄ロスと欠品を同時に減らす

賞味期限とロットは各拠点のWMSに閉じている。全社の期限別在庫は、どこにもない。日配と季節品の波動に発注が追いつかず、欠品と廃棄が同じ月に並んで出る。

トレーサビリティ・品質在庫の一元把握・最適化需要予測・欠品予兆
本ページは架空のモデルケースです。記載の企業は実在せず、数値・効果は仮定に基づく試算イメージであり、実際の導入実績ではありません。効果は対象業務・データ規模・システム構成により変動します。
01

業界に共通する課題

1

期限・ロット情報が拠点に閉じる

賞味期限・ロットが各拠点のWMSに閉じ、全社の期限別在庫が見えない。「あと何日で期限切れになる在庫がいくらあるか」に即答できない。

2

欠品と廃棄が同時に発生

日配・季節品の需要波動に発注が追従できず、機会損失と廃棄ロスが併発する。片方を改善するともう片方が悪化する構造。

3

トレーサビリティ対応が手作業

回収・照会のたびにロット追跡を各拠点へ問い合わせ、数時間〜数日かかる。取引先からの照会に「お時間ください」と答えるしかない。

02

モデル企業の前提

会社・売上・拠点数は、すべて架空の数字です。

E社食品メーカー/売上約600億円
拠点
自社DC2+委託3PL2社
商品
日配含む約3,000SKU
システム
基幹+WMS3種(委託先含む)
03

データはどこで切れているか

システムは揃っていますが、データが分断されている状況です。

拠点ごとのロット管理
  • 自社DC1 WMS(ロット・期限あり)
  • 自社DC2 WMS(ロット・期限あり)
  • 委託3PL P社(月次報告のみ)
  • 委託3PL Q社(CSV日次)
分断
必要なアウトプット
  • 全社の期限別在庫
  • ロット追跡(出荷先まで)
  • 廃棄見込みと対策
  • 需要予測に基づく発注

症状:ロットと賞味期限は各拠点のWMS内に閉じており、拠点をまたいだ照会経路がない。委託先2社の在庫は月次報告のExcelのみで、ロット番号の桁数と日付書式も社ごとに異なる。全社の期限別在庫を一覧するには、4系統のデータを人手で読み替えて突き合わせる必要がある。

04

W3 Data Platform 適用シナリオ(想定)

つなぐ → 揃える → 使う の3ステップ。既存システムは入れ替えません。

STEP 01

つなぐ

自社・委託先のWMSと基幹・受注データをロット粒度のまま接続・収集。委託先にはデータ提供のみを依頼すればよく、システム改修は発生しません。

STEP 02

揃える

期限・ロットを含む標準化モデルへ変換し、全社の期限別在庫を一元化。拠点ごとに違うロット番号の桁数・書式もETLで吸収します。

STEP 03

使う

出荷期限アラート、需要予測による発注最適化、ロット照会の即答(トレースの数分化)。欠品率と廃棄ロスを同時に改善する打ち手が見えます。

POINT

WMSに期限とロットの項目があれば、追加開発は要りません。委託先に依頼するのはデータ提供だけです。委託先のシステムに手を入れる交渉が要らないぶん、着手までの調整が短くなります。

05

AIとのやりとり

MCP接続により、AIが統合データを直接参照します。SQLの記述もBIツールの操作も不要で、会話で引き出せます。

W3 Data Platform 連携(MCP)
担当者
30日以内に期限切れとなる在庫を、拠点横断で出してください。・対象:自社DC2拠点+委託3PL2社・ロット番号の桁数と日付書式は揃えてから突合・残日数・原価金額・現在の出荷ペースを併記・原価金額の大きい順に並べ、残日数14日以内は明示・出荷実績のないロットも漏らさず含める
AI
AIアシスタント
カタログ確認 → SQL自動生成 → ロット粒度データセットへ照会

自社2拠点と委託先2社のロット情報を、期限の書式を揃えたうえで統合しました。残日数30日以内を原価金額順に並べています。

期限接近在庫(30日以内・原価金額順)
SKUロット拠点残日数原価金額
SKU-2210L26071委託3PL P社8日¥4,820,000
SKU-1877L26066自社DC114日¥3,140,000
SKU-0932L26059自社DC226日¥1,780,000
担当者
廃棄見込みの大きいロットへの対策を出してください。・販促・出荷順序変更・移庫のどれが有効か比較・WMSへの出荷優先度の書き戻しが必要なら、その内容も
AI
AIアシスタント

SKU-2210(残8日・482万円)は現在の出荷ペースでは67%が廃棄見込みです。① 販促枠のある得意先2社への優先提案(想定 廃棄▲310万円)、② 自社DC1の同一SKU(残45日)と出荷順序を入れ替え、の2案を提示します。承認すればWMSへ出荷優先度を書き戻します。

※ 画面・数値はイメージです。実際の項目・粒度は接続するシステムとデータ内容により異なります。

06

揃えたあとのデータの並び

各データの列名・粒度・書式を同じ定義に揃えます。拠点ごとのExcelも、同じ表の中に入ります。

BEFORE:拠点・システムごとにバラバラ
自社DC1 WMS 在庫
sku/lot/期限/数量/location
委託P社 月次報告.xlsx
商品名/ロット/在庫数
委託Q社 日次CSV
item/lot_no/qty/exp_date
AFTER:統一スキーマで並ぶ
統一スキーマmart.inventory_lot
  • 商品コードsku
  • ロット番号lot_no
  • 賞味期限expiry_date
  • 拠点コードsite_id
  • 数量qty
  • 期限まで残日数days_left
  • 出荷先shipped_to
  • 更新日時updated_at

ロット番号の桁数・日付書式の違いを吸収し、全社の期限別在庫を1本に。ロット照会が「各拠点へ問い合わせ(数時間〜数日)」から「1クエリ(数分)」になります。

07

誰が、いつ、何に使うか

定型の集計とアラートは自動で届くため、担当者がダッシュボードを開く必要がありません。

  • 朝 7:30生産計画

    「期限接近在庫と今週の需要予測」をAIが要約。増産・減産の判断材料が出社時点で揃っている。

  • 昼 11:00営業

    期限接近SKUの販促提案先リストをAIが生成。廃棄予定の在庫を売り切る打ち手が先手で回る。

  • 午後品質保証

    取引先からのロット照会に即答(従来は数時間〜数日)。出荷先まで一気に追跡できる。

  • 夕 17:00物流部

    出荷優先度の変更(先入先出の例外)を承認。WMSへ書き戻され、翌日の現場は通常作業として実施。

08

想定効果(仮定に基づく試算イメージ)

▲25%期限切れ廃棄ロス(想定)
数分ロット照会(数時間→数分)
両立欠品率と廃棄ロスの同時改善
想定導入期間約2ヶ月〜

記載の数値は代表値・想定値です。実環境(データ量・システム構成・ネットワーク)により変動する可能性があります。費用は対象システムの仕様確認が必要なため、個別にお見積りいたします。

09

3つの使い方のうち、どれを使うか

3つは排他ではありません。Cだけで始めて、あとからBへ広げることもできます。

A

W3 WMS × AI照会

弊社WMS(W3 sirius / W3 mimosa)のデータをデータレイクに取り込み、MCP経由でAIが直接参照します。SQLの記述もBIツールの操作教育も要りません。聞けば返ってきます。

B

データレイク蓄積(データ基盤 格納型)このモデルケースの主軸

他社システムのデータ連携サーバー、基幹DB、ECカートなどをCDC(変更差分取得)で接続し、毎日流れてくるデータをraw/mart 2層に溜め込みます。既存システムは無改修です。溜まったデータを、自然言語の指示で分析・加工できる状態にします。

C

ETL単体(システム直接連携)

データレイクを作らないまま、「抽出→変換→格納」だけのシステム間インターフェースとして使えます。個別IF開発をノーコードのGUI設定に置き換えることで、IF開発費が従来比 1/3〜1/2 になります。ここから始めて、あとからBへ広げることもできます。

食品・消費財のお客様へ。まず出せる数字を確かめる。

ここまでの数字は、すべて仮のものです。実際に出てくる数字は、御社のデータ次第で変わります。アセスメント(1〜2週間)では「見たいKPI」と「今あるデータ」を突き合わせ、何が算出できて何が足りないかを先に出します。足りないものが見つかること自体が、最初の成果になる場合もあります。

本ページは架空のモデルケースです。記載の企業は実在せず、数値・効果は仮定に基づく試算イメージであり、実際の導入実績ではありません。効果は対象業務・データ規模・システム構成により変動します。
記載の数値は代表値・想定値です。実環境(データ量・システム構成・ネットワーク)により変動する可能性があります。費用は対象システムの仕様確認が必要なため、個別にお見積りいたします。