W3 Data Platform導入モデルケース製造業(荷主)
INDUSTRY 02製造業(荷主)架空のモデルケース

ERPと委託物流をつなぎ、「在庫と物流費の実態」を経営に届ける

生産と販売はERP、物流は委託3PL各社のWMS。全社在庫を把握するのに数日かかる。委託物流費は、請求書の合計額しか手元にない。委託先を切り替えずに、ガバナンスだけを強化する。

在庫の一元把握・最適化委託先・拠点の横断比較需要予測・欠品予兆
本ページは架空のモデルケースです。記載の企業は実在せず、数値・効果は仮定に基づく試算イメージであり、実際の導入実績ではありません。効果は対象業務・データ規模・システム構成により変動します。
01

業界に共通する課題

1

ERPと委託先WMSが分断

生産・販売はERP、物流は委託3PL各社のWMS。全社在庫の把握に数日かかり、意思決定のたびに各社への問い合わせが発生する。

2

委託物流費がブラックボックス

請求書ベースの把握のみで、委託費の内訳・妥当性を検証する材料が手元にない。値上げ要請に対して定量的な反論ができない。

3

需要予測がベテラン依存

発注・生産計画は経験と勘。担当者が変わると精度が落ち、ノウハウが組織に残らない。

02

モデル企業の前提

会社・売上・拠点数は、すべて架空の数字です。

B社部品メーカー/売上約500億円
拠点
工場2+委託3PL 3社
チャネル
国内+輸出
システム
SAP+3PL各社WMS+TMS
03

データはどこで切れているか

システムは揃っていますが、データが分断されている状況です。

商流側(売る・作る)
  • SAP(生産・販売・会計)
  • 需給計画Excel
  • 受注データ(国内/輸出)
分断
物流側(届ける)
  • 委託3PL X社のWMS
  • 委託3PL Y社のWMS
  • 委託3PL Z社の月次報告Excel
  • TMS(輸配送)

症状:SAPは品目コードで在庫を持ち、3PL各社のWMSは各社独自の商品コードで在庫を持つ。両者を対応づけるマスタが存在しないため、全社在庫は各社の報告値を人手で読み替えて合計している。物流費はさらに切れており、請求書は月単位の合計額のみで、SKUや出荷1行あたりに割り戻す明細がない。

04

W3 Data Platform 適用シナリオ(想定)

つなぐ → 揃える → 使う の3ステップ。既存システムは入れ替えません。

STEP 01

つなぐ

SAP・委託先3社のWMS・TMSをCDC接続。委託先側の改修は不要で、データ提供のみで開始できます。委託先にお願いするのは「今出しているファイルをそのまま置いてもらう」ことだけ。

STEP 02

揃える

SKU・拠点粒度で標準化し、生産・販売・在庫・物流費を同一粒度のデータセットに統合。3PLごとに違う作業項目名を共通の工程コードへ名寄せします。

STEP 03

使う

全社在庫の即時把握、委託費の内訳検証、需要予測モデルへの学習データ供給とAI異常検知。委託費交渉の客観材料が毎月自動で揃います。

POINT

委託先にお願いするのは、データ提供だけです。3PLを切り替える話にならないため、関係を損なわずにガバナンスを強化できます。委託先の選定を見直すかどうかは、数字が揃ってから判断すれば足ります。

05

AIとのやりとり

MCP接続により、AIが統合データを直接参照します。SQLの記述もBIツールの操作も不要で、会話で引き出せます。

W3 Data Platform 連携(MCP)
担当者
委託3PL 3社の物流費を、同じ物差しで比較してください。・対象:関東・関西・九州の3拠点/当月・各社バラバラの作業項目名は共通の工程コードへ名寄せ・出荷1行あたりの物流費と保管坪単価に正規化・高い順に並べ、他社比の乖離率も併記・あわせて過剰在庫と欠品リスクのSKU件数も
AI
AIアシスタント
カタログ確認 → SQL自動生成 → 標準化モデルへ照会

3社のWMS実績と請求データを同一の工程コードへ名寄せし、出荷1行あたりに正規化して比較しました。

委託先別 物流コスト比較(当月・出荷1行あたりに正規化)
委託先拠点出荷行数1行あたり物流費保管坪単価
3PL X社関東DC48,200¥312¥5,800
3PL Y社関西DC39,700¥268¥5,200
3PL Z社九州DC21,400¥241¥4,600
担当者
最も高い委託先について、差分の内訳を出してください。・削減余地は金額見込みつきで2案まで・移管を伴う案は、受け入れ側の余力も確認
AI
AIアシスタント

3PL X社の1行あたり物流費が他社比+29%です。内訳を分解すると差分の大半は「小口出荷の梱包費」。① X社の小口出荷を同梱率改善で削減(想定 月▲180万円)、② 関東の小口分をY社へ一部移管、の2案を提示します。あわせて過剰在庫(max_stock超過)142SKU・欠品リスク38SKUを検出しました。

※ 画面・数値はイメージです。実際の項目・粒度は接続するシステムとデータ内容により異なります。

06

揃えたあとのデータの並び

各データの列名・粒度・書式を同じ定義に揃えます。拠点ごとのExcelも、同じ表の中に入ります。

BEFORE:拠点・システムごとにバラバラ
SAP 在庫テーブル
品目コード/プラント/評価在庫
3PL X社 月次報告.xlsx
商品名/入庫数/出庫数/坪数
3PL Y社 WMS CSV
item_cd/qty/location
AFTER:統一スキーマで並ぶ
統一スキーマmart.inventory_all
  • 商品コードsku
  • 拠点コードsite_id
  • 委託先コードpartner_id
  • 数量qty
  • 引当済数量allocated_qty
  • 保管費storage_cost
  • 更新日時updated_at

SAPの品目コードと3PL各社の商品コードを名寄せし、全社在庫を1本のデータセットに。「今どこに何がいくつあるか」が数日→即時になります。

07

誰が、いつ、何に使うか

定型の集計とアラートは自動で届くため、担当者がダッシュボードを開く必要がありません。

  • 朝 9:00生産管理

    「今週の欠品リスクSKUと代替可能な在庫」をAIに照会。委託先3社を横断した実在庫ベースで回答が返る。

  • 昼 14:00調達担当

    欠品予兆SKUの発注案がAIから提示。承認すると基幹(SAP)へ発注データが自動連携される。

  • 夕 16:00物流部長

    委託先との月次会議に、同一物差しの物流費比較レポートを持参。「感覚」ではなく数字で改善を要請できる。

  • 四半期経営会議

    在庫評価・物流費・粗利を同一粒度で突合。過剰在庫の削減と欠品率の改善を同時に議論できる状態になる。

08

想定効果(仮定に基づく試算イメージ)

即時全社在庫の把握(数日→即時)
▲15%過剰在庫の削減(想定)
定量化委託費交渉の客観的材料を整備
想定導入期間約2ヶ月〜

記載の数値は代表値・想定値です。実環境(データ量・システム構成・ネットワーク)により変動する可能性があります。費用は対象システムの仕様確認が必要なため、個別にお見積りいたします。

09

3つの使い方のうち、どれを使うか

3つは排他ではありません。Cだけで始めて、あとからBへ広げることもできます。

A

W3 WMS × AI照会

弊社WMS(W3 sirius / W3 mimosa)のデータをデータレイクに取り込み、MCP経由でAIが直接参照します。SQLの記述もBIツールの操作教育も要りません。聞けば返ってきます。

B

データレイク蓄積(データ基盤 格納型)このモデルケースの主軸

他社システムのデータ連携サーバー、基幹DB、ECカートなどをCDC(変更差分取得)で接続し、毎日流れてくるデータをraw/mart 2層に溜め込みます。既存システムは無改修です。溜まったデータを、自然言語の指示で分析・加工できる状態にします。

C

ETL単体(システム直接連携)

データレイクを作らないまま、「抽出→変換→格納」だけのシステム間インターフェースとして使えます。個別IF開発をノーコードのGUI設定に置き換えることで、IF開発費が従来比 1/3〜1/2 になります。ここから始めて、あとからBへ広げることもできます。

製造業(荷主)のお客様へ。まず出せる数字を確かめる。

ここまでの数字は、すべて仮のものです。実際に出てくる数字は、御社のデータ次第で変わります。アセスメント(1〜2週間)では「見たいKPI」と「今あるデータ」を突き合わせ、何が算出できて何が足りないかを先に出します。足りないものが見つかること自体が、最初の成果になる場合もあります。

本ページは架空のモデルケースです。記載の企業は実在せず、数値・効果は仮定に基づく試算イメージであり、実際の導入実績ではありません。効果は対象業務・データ規模・システム構成により変動します。
記載の数値は代表値・想定値です。実環境(データ量・システム構成・ネットワーク)により変動する可能性があります。費用は対象システムの仕様確認が必要なため、個別にお見積りいたします。