W3 Data Platform導入モデルケース3PL・物流事業者
INDUSTRY 013PL・物流事業者架空のモデルケース

マルチWMSを束ね、荷主別採算を「月次のどんぶり」から「日次」へ

案件ごとにWMSを入れた結果、拠点と荷主の数だけデータの形が増えた。全社の数字は、誰も見ていない。既存WMSを1本も入れ替えずに、同一KPIへ揃えて日次P/Lを回す。

採算・P/Lの可視化委託先・拠点の横断比較レポート・集計工数の削減
本ページは架空のモデルケースです。記載の企業は実在せず、数値・効果は仮定に基づく試算イメージであり、実際の導入実績ではありません。効果は対象業務・データ規模・システム構成により変動します。
01

業界に共通する課題

1

WMSが拠点・荷主ごとにバラバラ

案件ごとに導入したWMSが分断し、全社のデータが誰にも見えない。全拠点の入出荷実績を集めるだけで数日かかる。

2

採算が締め後にしか分からない

荷主別・工程別の損益は月次締め後に判明。赤字案件への手当てが常に後手になり、気づいた時には数ヶ月分の赤字が積み上がっている。

3

拠点の生産性を比較できない

KPI定義が拠点ごとに異なり、同じ物差しでの評価・改善ができない。「あの拠点は特殊だから」で議論が終わってしまう。

02

モデル企業の前提

会社・売上・拠点数は、すべて架空の数字です。

A社3PL事業者/売上約300億円
拠点
全国12拠点
委託形態
荷主約40社
システム
WMS3種+勤怠+基幹が混在
03

データはどこで切れているか

システムは揃っていますが、データが分断されている状況です。

拠点・案件ごとのシステム
  • WMS-A(東日本/A社パッケージ)
  • WMS-B(西日本/B社クラウド)
  • W3 sirius(中部・自社運営)
  • 勤怠システム
分断
経営が見たいもの
  • 荷主別の日次P/L
  • 工程別の作業原価
  • 拠点別の人時生産性
  • 委託費の妥当性

症状:WMS-Aは荷主コード、WMS-Bは取引先コードで実績を持ち、勤怠システムは社員コードで工数を持っている。3者を突き合わせる共通のキーがないため、「どの荷主の、どの工程に、何人時かかったか」を機械的に結べない。作業原価は月末に人件費総額を物量で按分するしかなく、荷主別の粗利は按分値として出てくる。

04

W3 Data Platform 適用シナリオ(想定)

つなぐ → 揃える → 使う の3ステップ。既存システムは入れ替えません。

STEP 01

つなぐ

3種のWMS・勤怠・基幹をCDC(変更差分取得)で接続。既存システムは無改修、1拠点あたり約1週間で接続。稼働中の現場オペレーションには一切触りません。

STEP 02

揃える

raw / mart 2層に蓄積し、入出荷・在庫・工数を同一KPI定義(標準化モデル)へ自動変換。荷主コード・拠点コードの名寄せルールをETLのTransformで定義します。

STEP 03

使う

荷主×工程×拠点の日次P/L、拠点別生産性の横比較、AIによる遅延・採算悪化の例外アラート。「聞くだけ」で分析が返るためレポート作成工数が消えます。

POINT

全拠点を一度につなぐ必要はありません。1拠点から始めて、稼働中の現場に影響を与えずに広げられます。将来WMSを入れ替えるときも、データ基盤と分析資産は残ります。

05

AIとのやりとり

MCP接続により、AIが統合データを直接参照します。SQLの記述もBIツールの操作も不要で、会話で引き出せます。

W3 Data Platform 連携(MCP)
担当者
荷主別・工程別の日次P/Lを、拠点横断で出してください。・対象:全12拠点/当月1日〜本日・売上は請求データ、原価は作業実績×人時単価で算出・粒度は荷主×拠点×工程・粗利率の低い順に並べ、マイナスの行は明示・月間物量100件未満の荷主は除外
AI
AIアシスタント
カタログ確認 → SQL自動生成 → データレイクへ照会 → 集計

荷主コードと拠点コードを名寄せしたうえで、作業実績と工数を工程単位で結合しました。粗利率の低い順に4件です。

荷主×拠点別 日次損益(本日時点・粗利率の低い順)
荷主拠点売上(日次)作業原価粗利率
荷主C東日本DC¥1,240,000¥1,310,000▲5.6%
荷主K西日本DC¥ 860,000¥ 842,000+2.1%
荷主B中部DC¥2,105,000¥1,798,000+14.6%
荷主A東日本DC¥3,420,000¥2,780,000+18.7%
担当者
赤字になっている荷主について、要因を分解してください。・改善案は影響見込み金額つきで2案まで・WMSへの書き戻しが必要なものは、その旨も
AI
AIアシスタント

荷主Cの東日本DCが入荷工程で赤字です。要因は「バラ入荷比率が先月比+22%に増加したのに、契約単価がケース基準のまま」。① 入荷工程の単価改定交渉(想定 月+58万円)、② 中部DCへの物量移管(同工程の人時生産性が1.27倍)の2案を提示します。

※ 画面・数値はイメージです。実際の項目・粒度は接続するシステムとデータ内容により異なります。

06

揃えたあとのデータの並び

各データの列名・粒度・書式を同じ定義に揃えます。拠点ごとのExcelも、同じ表の中に入ります。

BEFORE:拠点・システムごとにバラバラ
A拠点_作業日報.xlsx
荷主名/作業者/処理数/残業
WMS-B 出荷実績CSV
client_cd/qty/工程コード
勤怠システム
社員ID/実働時間/拠点
AFTER:統一スキーマで並ぶ
統一スキーマmart.work_productivity
  • 拠点コードsite_id
  • 荷主コードclient_id
  • 工程コードprocess
  • 作業人数headcount
  • 作業時間(人時)work_hours
  • 処理行数lines
  • 作業原価cost
  • 更新日時updated_at

拠点ごとにバラバラだった列名・粒度・書式が同じ定義で並ぶ。カタログで「どの拠点の何のデータか」を誰でも一覧でき、属人集計そのものをBPRの対象にできます。

07

誰が、いつ、何に使うか

定型の集計とアラートは自動で届くため、担当者がダッシュボードを開く必要がありません。

  • 朝 8:00センター長

    AIから「本日の物量は予測比+18%、13時以降にピッキング能力が不足する見込み」と能動アラート。応援8名の手配案が影響見込み付きで届く。

  • 昼 13:00営業担当

    荷主との月次面談前に「荷主Cの工程別収支と単価改定シミュレーション」を会話で取得。資料作成ゼロで交渉材料が揃う。

  • 夕 17:30拠点責任者

    ロケーション移動指示(出荷頻度×位置から算出)をワンクリック承認。指示CSVがWMS取込IF経由で反映され、翌朝の現場は通常作業として移動を実施。

  • 月初経営会議

    締めを待たずに前月の荷主別・拠点別P/Lが確定済み。会議は「数字合わせ」ではなく打ち手の議論から始まる。

08

想定効果(仮定に基づく試算イメージ)

▲80%月次採算集計の工数(想定)
1/3システム間IF開発コスト(想定)
日次荷主別採算の把握(月次→日次)
想定導入期間約2ヶ月〜

記載の数値は代表値・想定値です。実環境(データ量・システム構成・ネットワーク)により変動する可能性があります。費用は対象システムの仕様確認が必要なため、個別にお見積りいたします。

09

3つの使い方のうち、どれを使うか

3つは排他ではありません。Cだけで始めて、あとからBへ広げることもできます。

A

W3 WMS × AI照会併用

弊社WMS(W3 sirius / W3 mimosa)のデータをデータレイクに取り込み、MCP経由でAIが直接参照します。SQLの記述もBIツールの操作教育も要りません。聞けば返ってきます。

B

データレイク蓄積(データ基盤 格納型)このモデルケースの主軸

他社システムのデータ連携サーバー、基幹DB、ECカートなどをCDC(変更差分取得)で接続し、毎日流れてくるデータをraw/mart 2層に溜め込みます。既存システムは無改修です。溜まったデータを、自然言語の指示で分析・加工できる状態にします。

C

ETL単体(システム直接連携)

データレイクを作らないまま、「抽出→変換→格納」だけのシステム間インターフェースとして使えます。個別IF開発をノーコードのGUI設定に置き換えることで、IF開発費が従来比 1/3〜1/2 になります。ここから始めて、あとからBへ広げることもできます。

3PL・物流事業者のお客様へ。まず出せる数字を確かめる。

ここまでの数字は、すべて仮のものです。実際に出てくる数字は、御社のデータ次第で変わります。アセスメント(1〜2週間)では「見たいKPI」と「今あるデータ」を突き合わせ、何が算出できて何が足りないかを先に出します。足りないものが見つかること自体が、最初の成果になる場合もあります。

本ページは架空のモデルケースです。記載の企業は実在せず、数値・効果は仮定に基づく試算イメージであり、実際の導入実績ではありません。効果は対象業務・データ規模・システム構成により変動します。
記載の数値は代表値・想定値です。実環境(データ量・システム構成・ネットワーク)により変動する可能性があります。費用は対象システムの仕様確認が必要なため、個別にお見積りいたします。