W3 sirius W3 mimosa
ダイアログのWMSで複数拠点へ横展開。教育コストの削減と物流DXを同時に実現

| 企業名 | 佐川グローバルロジスティクス株式会社 |
| 業種 | 3PL、物流・倉庫業 |
| 導入製品 | WMS「W3 sirius」「W3 mimosa」 |
| URL | https://www.sagawa-logi.com/ |

| 企業名 | 佐川グローバルロジスティクス株式会社 |
| 業種 | 3PL、物流・倉庫業 |
| 導入製品 | WMS「W3 sirius」「W3 mimosa」 |
| URL | https://www.sagawa-logi.com/ |
1. 導入企業の概要
グループの力を結集し、理想を形にする「オーダーメイド物流」

SGホールディングスグループの一員として、全国105拠点で3PL事業を展開する佐川グローバルロジスティクス株式会社。
佐川急便の輸配送網と全国の営業ネットワークを基盤に、保管・在庫管理から流通加工、配送、物流センター運営まで、お客様ごとに最適化された「オーダーメイド物流」を提供しています。
物量の波に合わせた柔軟なリソース管理や、高度なロット・賞味期限管理など、現場の知見とグループの総合力を掛け合わせた品質が、多くの荷主から選ばれ続ける理由です。
2. 導入前の課題・悩み
老朽化したオンプレミス環境と情報公開の壁
同社はこれまで、自社でスクラッチ開発したオンプレミス型のWMSを長年運用してきました。しかしシステムの老朽化が進み、維持管理の負担が増大していました。変化の激しい物流市場において、その柔軟性の欠如が大きな課題として顕在化していました。
物流ソリューション部 LS課 課長の加賀谷氏は当時をこう振り返ります。

「オンプレミス環境の上に暗号化サーバーが乗っているような古いシステムでしたので、刷新すべきだという認識はありました」
主な課題は3点ありました。まず、自社で新たなシステムを構築するには膨大な費用と期間を要するため、スピーディーな事業展開の障壁となっていました。次に、閉じたオンプレ環境のため荷主へリアルタイムな在庫情報を公開できず、共有のために別途専用の画面開発が必要な状態でした。そして、複雑化するオーダーメイド物流の要望に対し、旧システムでは柔軟な機能拡張が困難になっていました。
3. ダイアログ選定の決め手
「センスがいい」UIと、フットワークの軽さ
新たなWMSとの出会いは、グループ会社からの紹介でした。すでに「W3 mimosa」を活用しているという実績を聞き、デモを受けたことが始まりでした。
選定で最も重視したのは「現場での使いやすさ」でした。システムに不慣れなスタッフも多い倉庫現場において、直感的に操作できるかどうかが重要なポイントでした。

「当時は機能まで詳しく把握していませんでしたが、見た目から使いやすそうだと感じました。一言で表現するなら『センスがいい』という印象で選んだのです」(加賀谷氏)
また、発注前であってもテスト環境を早期に提供し、荷主へのデモを支援するダイアログの機動力も大きな決め手となりました。後述する海外顧客との商談にも担当者が直接同席するなど、単なるシステムベンダーにとどまらないパートナーシップを感じさせる対応が、選定理由の一つとなりました。
4. 導入プロセス
スモールスタートで進めた、伴走型サポート
導入はリスクを最小限に抑える「スモールスタート」から始まりました。まず規模の小さい拠点で試験導入し、旧WMSとの並行稼働でバッファを確保しながら、現場の業務に合わせて細かな調整を重ねていきました。
「システムが止まれば100人が手を止めて待つことになります。1時間止まればそのコストは計り知れない。そうした当社の業務を理解いただきながら、丁寧に対応していただきました」(加賀谷氏)
マニュアルは文章を減らし、スクリーンショットを多用したデジタル形式で整備しました。この工夫について、導入支援を担当する田畑氏はこう語ります。

「入社1〜2年目の若手社員でも、スマートフォンのアイコンを操作する感覚で、感覚的に素早く習得していくのを感じます。」
トラブル時はコミュニケーションツールや、カスタマーサポートを通じて迅速に対応。メールでの問い合わせも概ね当日中に解決するスピード感で、現場の不安を取り除いていきました。
5. 導入後の効果・成果
教育コスト削減、1ヶ月以内のスピード稼働、全国への横展開
- 教育コストの大幅削減とスピード稼働
直感的なUIの効果は、教育コストの削減として明確に表れました。入社1〜2年目の若手社員でも即戦力として現場に立てるようになり、システム習得にかかる時間が大幅に短縮されました。また、導入リードタイムも劇的に短縮され、1ヶ月を切るような急な稼働スケジュールにも即座に対応できる体制が整いました。 - 荷主への情報透明化
AWS環境でのクラウド化により、URLひとつで荷主がリアルタイムに入出荷状況を確認できるようになりました。ユニットごと・ロールごとに権限を設定できる柔軟性も加わり、以前の専用画面開発が必要だった状況と比べ、荷主との情報共有が大きく改善されました。 - 評価される具体的な機能
田畑氏が特に評価するのは、荷姿別の在庫管理と荷姿最適引当機能です。「荷姿別の在庫管理は、これまで当社が扱っていたWMSには存在しなかった機能です。また、荷姿最適引当はこの機能がぴったり当てはまるお客様のケースもあり、まさに痒いところに手が届く印象です。」
また、上田氏は帳票設定の権限を自社側で持てる点を高く評価しています。

「帳票のレイアウトのタイトルや、項目の表示・非表示をこちらで設定できるので、お客様からのご要望が出た際の細かな修正にもすぐに応えられます。これは非常に大きな利点だと感じています。」
- 複数拠点へのスムーズな横展開
「W3 mimosa」がもたらした最も大きな成果のひとつが、複数拠点への横展開です。大阪拠点で構築した運用モデルを「型」として、他の事業所へ展開していく動きが着実に進んでいます。「業務内容が拠点間で似通っているため、ひとつ運用モデルを作れば他に展開していけるという利点があります。6月には広島、その次は福岡、その先は東日本へと展開を進めています」(加賀谷氏)
クラウド型WMSという選択が、この横展開を可能にしました。105拠点を抱える3PL事業者にとって、1拠点で確立したモデルを他の事業所へ素早く展開できる機動力は、大きな競争優位となっています。
- 海外案件への対応力:
AWS環境上で展開されているため荷主への案内がしやすく、複数拠点を管理する荷主向けの管理ユニットの仕組みも営業上のセールスポイントになっています。さらに、海外企業のお客様との打ち合わせにダイアログの担当者が直接同席するなど、英語・中国語対応を含めたサポートが商談活動を強力に後押ししています。
6. 今後の展望
ダッシュボード化とデータ活用で「物流DX」を推進
「W3 mimosa」の導入は、同社にとってのゴールではなく、「物流DX」への入り口です。
次のテーマとして上田氏が挙げるのが、現場管理のダッシュボード化です。現在ホワイトボードで管理している入出荷件数・生産性・人員配置などをデジタル化し、リアルタイムに状況を把握できる環境を整えることで、遠隔からの管理も可能にしていく考えです。
加賀谷氏が見据えるのは、さらにその先のビジョンです。

「現状は1つの現場に1人のマネージャーを配置していますが、これを1人で複数現場を管理できる体制が理想です。現場では機械の導入によってDXを進め、管理側は管理ツールによって運用のDXを進める——その両者を上手く繋げていきたいと考えています」
また、WMS内に蓄積されるデータを活用して荷主への改善提案や新たな事業展開につなげることも、今後さらに進化させていきたい領域として挙げられています。
7. まとめ
「フットワーク」「使いやすさ」「拡張性」が揃ったパートナー
最後に、同じく3PLや複数拠点で倉庫業を展開する企業へ「W3 mimosa」を勧めるとしたらというポイントについて、加賀谷氏はこう語りました。
「フットワークが軽く、使いやすく、拡張性もある。単純な比較は難しいですが、コスト面でも優れていると感じています」
田畑氏も、日々のサポート体制に信頼を寄せています。

「ダイアログさんには常駐していただいており、距離が近くコミュニケーションが取りやすいです。ちょっとした疑問も対面で確認できるのが非常にありがたく、気軽に相談できる関係性が築けています。」
現場とともに歩み、現場の声を反映しながら磨き上げてきたクラウドWMS「W3 mimosa」。佐川グローバルロジスティクスの「オーダーメイド物流」という価値を、新たな基盤の上でさらに広げていく挑戦は、これからも続いていきます。
【お話を伺った皆さま】

佐川グローバルロジスティクス株式会社
物流ソリューション部 LS(ロジスティクスシステム)課
課長 加賀谷様

佐川グローバルロジスティクス株式会社
物流ソリューション部 LS(ロジスティクスシステム)課
(左)係長 田畑様
(右)主任 上田様