W3 Data Platform導入モデルケース医薬品・医療機器卸
INDUSTRY 11医薬品・医療機器卸架空のモデルケース

ロット・期限・温度記録までつなぎ、GDP対応の説明責任を果たす

ロット、使用期限、温度記録が拠点とシステムに分かれている。回収指示が来ると、4拠点への問い合わせが始まる。その間も出荷は止まらない。品質記録と在庫を1本の時系列に統合する。

トレーサビリティ・品質ガバナンス・監査対応在庫の一元把握・最適化
本ページは架空のモデルケースです。記載の企業は実在せず、数値・効果は仮定に基づく試算イメージであり、実際の導入実績ではありません。効果は対象業務・データ規模・システム構成により変動します。
01

業界に共通する課題

1

回収対応に時間がかかる

メーカーからの回収指示に対し、該当ロットの入出荷先を各拠点へ問い合わせて集計。数時間〜数日かかり、その間も出荷は続いている。

2

温度記録が別管理

保冷・冷凍品の温度データが庫内センサーやデータロガーに閉じ、在庫・出荷データと突合できない。逸脱時の影響範囲が特定できない。

3

期限管理が拠点判断

使用期限の出荷可否判断が拠点ごとの運用に依存。同じ残日数の在庫が、拠点によって出荷されたり止められたりする。

02

モデル企業の前提

会社・売上・拠点数は、すべて架空の数字です。

K社医薬品・医療機器卸/売上約450億円
拠点
物流センター4+支店在庫
取引先
メーカー180社・医療機関3,200件
要件
GDP対応・温度逸脱記録の保管
03

データはどこで切れているか

システムは揃っていますが、データが分断されている状況です。

在庫・出荷側
  • WMS(センター4拠点)
  • 支店在庫(Excel管理)
  • 基幹(受発注・請求)
  • 返品・回収処理
分断
品質・記録側
  • 温度センサー/データロガー
  • 入荷検品記録(紙・PDF)
  • ロット台帳(拠点別)
  • 逸脱報告書

症状:出荷実績はWMS、支店在庫はExcel、温度記録はセンサーとデータロガーに分かれている。ロット番号は系統ごとに桁数と前ゼロの扱いが違い、温度データは時刻しか持たないため在庫とロットに紐づかない。結果として「そのロットが逸脱時にどの庫内にあったか」を突き合わせる経路が存在しない。

04

W3 Data Platform 適用シナリオ(想定)

つなぐ → 揃える → 使う の3ステップ。既存システムは入れ替えません。

STEP 01

つなぐ

WMS・基幹・支店のExcel在庫表・温度センサーのログを接続。センサーデータもCSV/API経由で同じ基盤に取り込みます。

STEP 02

揃える

ロット番号・使用期限・保管温度帯を含む標準化モデルへ変換し、入荷→保管→出荷→納品先を1本の時系列に。温度記録を在庫と同じ時間軸に載せます。

STEP 03

使う

ロット遡り照会の即答、期限別在庫の一元管理、温度逸脱時の影響ロット即時特定、出荷可否ルールの全拠点統一。

POINT

温度と検品の記録を、在庫と出荷と同じ時間軸に載せます。これにより「いつ、どのロットが、どの条件下にあったか」をあとから遡れます。監査と回収対応の説明責任が、担当者の記憶ではなくデータで担保されます。

05

AIとのやりとり

MCP接続により、AIが統合データを直接参照します。SQLの記述もBIツールの操作も不要で、会話で引き出せます。

W3 Data Platform 連携(MCP)
担当者
ロットL26-0412の流通経路を出してください。・入荷から納品までを1本の時系列で追跡・ロット番号の桁数と前ゼロの差は正規化してから突合・納品先・拠点・出荷日・数量を一覧化・保管中の温度逸脱の有無と、逸脱していた時間を併記・未出荷で残っている在庫数も確認
AI
AIアシスタント
カタログ確認 → SQL自動生成 → ロット×温度記録の結合データセットへ照会

ロット番号の書式を正規化し、出荷実績と温度記録を同一の時間軸で結合しました。該当ロットの入荷から納品までを追跡しています。

ロット L26-0412 トレース結果(入荷〜納品)
納品先拠点出荷日数量保管中の温度逸脱
P総合病院関東C2026-06-18120逸脱あり(6/15 2.4h)
Q医院関東C2026-06-2220逸脱あり(6/15 2.4h)
R調剤薬局中部C2026-06-2540なし
担当者
この結果を踏まえた対応方針を出してください。・優先して連絡すべき施設と、連絡文面の案・出荷保留が必要な在庫があれば、その指示内容も
AI
AIアシスタント

該当ロットは3件・180個が出荷済み、うち関東センター経由の140個は6/15に温度逸脱(規定範囲外 2.4時間)を経験しています。① 関東C経由の2施設へ優先連絡(連絡文面案を生成済み)、② 中部C分は逸脱なしのため通常対応、③ 未出荷の在庫60個は出荷保留、を提示します。承認すればWMSへ出荷保留フラグを書き戻します。

※ 画面・数値はイメージです。実際の項目・粒度は接続するシステムとデータ内容により異なります。

06

揃えたあとのデータの並び

各データの列名・粒度・書式を同じ定義に揃えます。拠点ごとのExcelも、同じ表の中に入ります。

BEFORE:拠点・システムごとにバラバラ
WMS 出荷実績
sku/lot/出荷先CD/数量
支店在庫表.xlsx
商品名/ロット/期限/在庫
温度ロガー CSV
sensor_id/timestamp/temp
AFTER:統一スキーマで並ぶ
統一スキーマmart.lot_traceability
  • ロット番号lot_no
  • 商品コードsku
  • 拠点コードsite_id
  • 保管ゾーンzone_id
  • 使用期限expiry_date
  • 出荷先shipped_to
  • 出荷日時shipped_at
  • 温度逸脱の有無temp_excursion
  • 数量qty

ロット・期限・保管ゾーン・温度記録を1本に統合。「どのロットが、いつ、どの温度環境にあり、どこへ出たか」を1クエリで遡れます。

07

誰が、いつ、何に使うか

定型の集計とアラートは自動で届くため、担当者がダッシュボードを開く必要がありません。

  • 常時品質保証

    温度逸脱を検知した瞬間に、その時間帯に該当ゾーンにあったロット一覧がアラートで届く。

  • 朝 8:30在庫管理

    「期限60日以内の在庫と、出荷可否判断が必要なロット」を全拠点横断で確認。

  • 随時お客様窓口

    医療機関からのロット照会に即答(従来は数時間〜数日)。信頼性が営業力になる。

  • 監査時薬事担当

    ロット単位の履歴とデータの出所(取得元・変換定義・変更履歴)をセットで提示できる。

08

想定効果(仮定に基づく試算イメージ)

数分ロット遡り照会(数時間〜数日→数分)
即時温度逸脱時の影響ロット特定
統一出荷可否ルールの全拠点標準化
想定導入期間約2ヶ月〜

記載の数値は代表値・想定値です。実環境(データ量・システム構成・ネットワーク)により変動する可能性があります。費用は対象システムの仕様確認が必要なため、個別にお見積りいたします。

09

3つの使い方のうち、どれを使うか

3つは排他ではありません。Cだけで始めて、あとからBへ広げることもできます。

A

W3 WMS × AI照会

弊社WMS(W3 sirius / W3 mimosa)のデータをデータレイクに取り込み、MCP経由でAIが直接参照します。SQLの記述もBIツールの操作教育も要りません。聞けば返ってきます。

B

データレイク蓄積(データ基盤 格納型)このモデルケースの主軸

他社システムのデータ連携サーバー、基幹DB、ECカートなどをCDC(変更差分取得)で接続し、毎日流れてくるデータをraw/mart 2層に溜め込みます。既存システムは無改修です。溜まったデータを、自然言語の指示で分析・加工できる状態にします。

C

ETL単体(システム直接連携)

データレイクを作らないまま、「抽出→変換→格納」だけのシステム間インターフェースとして使えます。個別IF開発をノーコードのGUI設定に置き換えることで、IF開発費が従来比 1/3〜1/2 になります。ここから始めて、あとからBへ広げることもできます。

医薬品・医療機器卸のお客様へ。まず出せる数字を確かめる。

ここまでの数字は、すべて仮のものです。実際に出てくる数字は、御社のデータ次第で変わります。アセスメント(1〜2週間)では「見たいKPI」と「今あるデータ」を突き合わせ、何が算出できて何が足りないかを先に出します。足りないものが見つかること自体が、最初の成果になる場合もあります。

本ページは架空のモデルケースです。記載の企業は実在せず、数値・効果は仮定に基づく試算イメージであり、実際の導入実績ではありません。効果は対象業務・データ規模・システム構成により変動します。
記載の数値は代表値・想定値です。実環境(データ量・システム構成・ネットワーク)により変動する可能性があります。費用は対象システムの仕様確認が必要なため、個別にお見積りいたします。